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「フラッシュバック・キラー」 [映画]

夜のハイウェイを行く一台の車。会計士のグラントと行きずりの女マリッサは、ある目的のために砂漠を目指してひた走っていた。

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実は、車のトランクに積んできた、マリッサの恋人ジョーイの死体を処分するはずが、いつの間にかそれが消えてしまい・・。

砂漠へ向かう車中、ここまでの経緯が語られるわけですが、なんだかとても分りにくい。また、素人さんが人一人殺してしまったのに、「どうすればいいの・・」という緊張感もなし。

真っ暗な荒野で死体がなくなると、ホラー風味も加わって、ほんの少しだけ不気味になります。が、夜が明けて、眩しい太陽が顔を出すと元の木阿弥に・・。

確かに、チープで退屈なシーンの連続かもしれません。売りは、ブレイク前のキャサリン・ハイグルだけかもしれません。でも、彼をここまで追い込んだものを思うと、小市民的中年としては、ちょっと考えさせられますね。★2
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「心霊探偵ホーンテッド 悲哀/亡命」 [TVドラマ]

行きつけの店で美しい女性と知り合い、その温かく優しい人柄に心をひかれていくフランク。しかし、彼女には、フランクにも言えない秘密があり・・。

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「LOST」のマシュー・フォックス主演ドラマ第5弾。毎回何かが足りないと感じつつも、理由あって成仏できない霊の心情にしんみりさせられ、DVDになる度、速攻で借りて観続けています。出演者は健闘してますしね。

今回は、心霊ものの恐さと、ほのぼのとしたロマンスが融合した、これまでとは一味違うドラマが楽しめます。意外な場所が舞台になったり、ユーモラスなシーンもあっていい感じ。

ただどうも、DVD化が放送順ではない気がして、そこが不満です。一話完結ではありますが、ドラマ全体の流れがスムーズじゃない感じで・・。

ま、そこは大目にみるとしても、フランクの息子さんの事件は、是非解決させてね。未解決のままドラマが終わってしまったら・・と思うと、夜も眠れません。

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フランケンシュタイン 野望 [本]

あの怪物誕生から200年。天才科学者フランケンシュタインはヴィクター・ヘリオスと名を変え、アメリカに渡って長い歳月を生き延び、次なる野望実現のため、着々と準備を進めていた。

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そんな時、彼が暮らすニューオリンズでは、体の一部だけを持ち去る、奇妙な連続殺人事件が起き・・。

フランケンシュタインが今もいて、世界征服を企てている・・と聞けば、どうしても興味をそそられます。しかも、彼の手で命を吹き込まれた怪物も生きている・・となればなお更です。

その上、まるで人間のパーツを集めるかのような事件が絡み、ヴィクターが予期せぬ事態が持ち上がり・・という、盛りだくさんの内容。事件を追う刑事たちを含む登場人物も魅力的で、どんどん読む進めることができます。

でも、何かが足りない。
結局本作はシリーズの第1作目であり、これから始まる、怪物とヴィクターと人間と新種が繰り広げるであろう物語の序章に過ぎないんでしょうね。だから、たっぷりとしたページ数にも関わらず、読後の充足感はいまひとつ。ま、ここは続編を待つしかないと思います。

映画もお好きな読者なら、ボケ担当刑事マイクルがしょっちゅう口にする、名作映画や名場面の数々に、きっとニンマリされるはず。そんな楽しみもあるシリーズになりそうです。★3
(画像は、大好きな「ヤング・フランケンシュタイン」のひとコマ)
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「マチューテ」 [映画]

失意のうちにメキシコを後にして3年。今は、テキサス州の片隅でひっそり暮らすマチューテは、ある日、見知らぬ男からとんでもない話を持ちかけられる。

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ロバート・ロドリゲス監督の「グラインドハウス」(07年)をご覧になった方なら、きっとあの偽予告編を覚えているはず。そう、その本編がこれです。

ファンにとっては冗談から駒(?)のような作品で、主演は”永遠の名脇役”ダニー・トレホ。一体どれだけのモノかしら・・と観てみたら、お色気満載のアクション、血も弾も首も飛び交うロドリゲス・ワールドは健在。おまけに移民問題を鋭く突く社会派映画でもありました。

そして今回も、主役級の曲者俳優を集めた出演者が豪華です。その中の一押しは、生涯ワンパターン、でも、それがOK!のスティーブン・セガール。悪役を楽しそうに演じてます。剣の腕前は、多分マチューテより上だけど、顔に屈しました。

「マチューテ、メールしない」、でも「マチューテ、やればできる」・・なんちゃって、期待以上に魅せてくれたダニー・トレホ。彼の持ち味を十二分に引き出した、監督もナイス。ここは、エンドロールでの予告通り、「殺しのマチューテ」と「続・殺しのマチューテ」公開を、心から待ちたいです。★4

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「マッハ!弐」 [映画]

15世紀のタイ。からくもクーデターを逃れた王子ティンは、山賊一味に命を救われる。そして、武術の達人たちから手ほどきを受け、首領の後継者に指名されるまでに成長する。

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裏切り者に惨殺された両親の無念を晴らそうと、恩人チューナンの許しを得て復讐に向かったティン。激闘の末、傷を負いながら仲間のいる村へ戻ってくると、そこには・・。

スコータイ王朝とアユタヤ王朝。いわゆる時代劇ですが、歴史的な背景が分らなくても大丈夫。ガチンコが売りのトニー・ジャーが挑んだ、空手、居合い、酔拳などなど、ありとあらゆる格闘技を楽しむ映画です。

象の背渡りや、象を盾にしたアクションにハラハラし、トニー・ジャーの超技に改めて驚かされるものの、全体としては散漫な印象。残念ながら、もう一度観たい!と思う、ファイトシーンがないんですね。

そして何よりも、あのラストには困った・・。だって、悪しきカルマと言われてもさ。「マッハ!参」がなければ、暴れるところでしたが、本国ではすでに続編が公開された模様。こうなったら、それも観るしかないっしょ。★3
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「ぼくのエリ 200歳の少女」 [映画]

冬のストックホルム。郊外の閑静な団地付近の森で、不気味な殺人事件が起きる。同じ頃、12歳のオスカーは、隣の部屋に越してきた少女と知り合う。

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見知らぬ土地に来たばかりのエリと、物静かで友だちのいないオスカー。孤独なふたりは、運命に引き寄せられるように出会い、友情を育んでいきます。でもある日、オスカーはエリの素性を知ってしまい・・。

人間の少年とヴァンパイアの少女の禁断の初恋。と言っても、特別ロマンティックな設定ではありません。エリは、初老の保護者が集めてくる血で細々と生きており、オスカーはイジメで悩んでいます。

そんなふたりが次第に惹かれあい、互いのために変わろう、より良くなろうとする姿は初々しく、誰もが遠い日の自分を思い出して胸がきゅんとするはず。切ないです。

ラブストーリーだけでなく、吸血鬼ものとしても面白いです。真っ白な雪と氷の世界に鮮血が映え、恐怖シーンはそう多くないものの、緊張感が途切れないまま衝撃のラストへ。

ノスタルジックな雰囲気に満ちたヴァンパイア映画。好きです。★4.5

ぼくのエリ 200歳の少女 [DVD]

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「告白」 [映画]

某中学1年B組。担任の森口は、学年最後のホームルームで、ある告白をする。学校のプールで水死した自分の娘は、事故ではなく殺されたのであり、しかも、その犯人2名がこのクラスにいるというのだ。

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しかも彼女は、匿名ではあっても犯人が誰かを明かします。そしてふたりに、想像を絶する罰を仕掛け、それをもって命の大切さを考えて欲しいと言い残し、教壇を去ります。新たな担任を迎えて始まった新学期は・・。

復讐劇は後味が悪いものですが、本作は格別です。家族や友だち関係が崩壊し、「むかついたから」、「誰でもよかった」という身勝手な理由で命が奪われ、少年であれば犯人が守られる法の壁がある、そんな昨今の日本を映し出しているだけでなく、悲しみと怒りで人間であることを捨てた教師を見せられるから。

それでも、冒頭で犯人と罰が分ると、どれほど醜く心に重くても、物語から抜け出せなくなります。”嫌だ”と思いつつ、ラストまでがあっという間です。”鬼”になりきった主人公を、松たか子が好演。

しかし、命とはなにか、人間とはどうあるべきか・・に答えはなく、いじめ被害者が蝶を握りつぶすシーンに象徴されるような、強い者が弱者を踏みつける、負の連鎖が描かれるばかり。登場人物の、誰にも共感できることなく終わった問題作。★3

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「サベイランス」 [映画]

猟奇殺人事件が続く田舎町で、白昼、また惨劇が起きる。生存者は3名。FBIの捜査官エリザベスとサムは、監視カメラを設置した部屋で、彼らから個々に話を聞くが・・。

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家族を失った8歳のステファニー、恋人が殺されたボビー、相棒を亡くした警官ジャック。ボビーとジャックの口は重く、少女は何も語ろうとしないため、聞き取りは難航します。

目撃者の聴取で、事件の顛末を再現していく手法に、目新しさはありません。それでも、警官と女と少女の、それぞれが抱える”事情”が謎解きの興味を持続させ、緊張感も途切れません。

ただそれも、犯人が分るまでのこと。犯人は誰なのか・・暗中模索状態でラストまで行ければラッキーですが、もし途中で(しかも早々に)気づいてしまった方はお気の毒・・となります。人によって、評価が分かれそうです。

しかし本作には、シリアルキラーより怖ろしいものが登場します。何もない田舎道で、あんなのに目をつけられたら・・う~、恐いぞー!★3

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「ゾンビランド」 [映画]

そう遠くない未来。未知のウィルスが大発生し、感染した者は間もなくゾンビとなって人を襲い、世界はゾンビランドと化していた。

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これまでのゾンビ映画では、もし生き残りの人間がいれば、そいつがどんなヤツでもとりあえず協力し合い、化け物たちと戦って活路を見出す・・というパターンが一般的でした。しかし、本作は一味違います。

元々人間不信だった面々が生き抜き、出会ったから面白い。半ひきこもりの学生コロンバス、訳あり姉妹ウィチタとリトルロック、そして、ゾンビを心底憎む孤高の中年男タラハシー。

他人を信じられない、信じない彼らが、少しずつ心を開きながら、安全と噂されるテーマパークを目指す、ゾンビランドが舞台のコメディ風青春ロード・ムービーです。

そのため、ラスト以外、ゾンビに包囲されてドキドキするシーンは少なく、ゾンビ・ファンにはやや物足りない内容。でも、動きが早く、飢えて超凶暴な個性派ゾンビさんたちが、随所で頑張っています。そこそこの見応えはあり。

ただ、この手の、本国アメリカでなら受けるジョーク満載の映画は、日本人には一抹のさびしさもありますね。絶対笑いどころなんだろうな~と思っても、知らないから笑えない、置いてきぼりのさびしさが・・。ま、分ったところで爆笑するしかないですね。そういう意味では、カメオ(本人役)のビル・マーレイはよかった!★4

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「心霊探偵ホーンテッド 盲目/憑依」 [TVドラマ]

調査のためある場所を訪れた私立探偵のフランクは、何者かの声を聞いた後、視力を失ってしまう。間もなく目は元通りになるが、誰の”声”なのかを調べ始めると・・。

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「LOST」のマシュー・フォックス主演ドラマ「心霊探偵ホーンテッド」シリーズ第4弾。2弾「廃墟/女医」、3弾「怨念/守護」より、こちらの方が面白いです。

と言うのも、霊の、フランクへの接し方が多様化してきた分、楽しめるから。謎解きの興味があるとしても、毎度”霊が見える”だけじゃ、詰まらないですもんね。また今2作は、美しい元妻の再登場も嬉しく、ミステリーとしてもハラハラ出来ます。

間もなく、5弾もレンタルされる模様。(観るわ!)毎回、心身ともに痛めつけられるフランクが気がかりですが、もうひとつ、彼の息子の事件が、解決する日はくるんだろうか・・が気になる~。
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