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フランケンシュタイン 野望 [本]

あの怪物誕生から200年。天才科学者フランケンシュタインはヴィクター・ヘリオスと名を変え、アメリカに渡って長い歳月を生き延び、次なる野望実現のため、着々と準備を進めていた。

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そんな時、彼が暮らすニューオリンズでは、体の一部だけを持ち去る、奇妙な連続殺人事件が起き・・。

フランケンシュタインが今もいて、世界征服を企てている・・と聞けば、どうしても興味をそそられます。しかも、彼の手で命を吹き込まれた怪物も生きている・・となればなお更です。

その上、まるで人間のパーツを集めるかのような事件が絡み、ヴィクターが予期せぬ事態が持ち上がり・・という、盛りだくさんの内容。事件を追う刑事たちを含む登場人物も魅力的で、どんどん読む進めることができます。

でも、何かが足りない。
結局本作はシリーズの第1作目であり、これから始まる、怪物とヴィクターと人間と新種が繰り広げるであろう物語の序章に過ぎないんでしょうね。だから、たっぷりとしたページ数にも関わらず、読後の充足感はいまひとつ。ま、ここは続編を待つしかないと思います。

映画もお好きな読者なら、ボケ担当刑事マイクルがしょっちゅう口にする、名作映画や名場面の数々に、きっとニンマリされるはず。そんな楽しみもあるシリーズになりそうです。★3
(画像は、大好きな「ヤング・フランケンシュタイン」のひとコマ)
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