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「インクハート/魔法の声」 [ファンタジー]

9年間、娘メギーと旅をしながら、昔読んだある本を探してきたモー。古本屋でやっと、その「インクハート」を探し当てた彼の前に、謎の男が立ち塞がる。

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同名のドイツ児童文学の映画化作品。魔法舌を持つ主人公モーが、幼いわが子に本を読み聞かせていると、物語の登場人物である悪の王が現れ、代わりに妻が本の中に閉じ込められてしまいます。モーは、なんとか妻を救い出そうとしますが・・。

また魔法か~と思いつつ、ブレンダン・フレイザー始め、出演者に惹かれて観ました。若干分りにくかったり、都合が良すぎたり、何より悪党一味の影が薄いという難点がありつつも、引き裂かれた二組の家族はまたひとつになれるのか、どうなのよ・・と、思わずはらはらドキドキ。

悪人に迫力がない分、ヘレン・ミレンがバイクや馬を乗り回す大活躍(スタントでしょうけど)。いい味出してます。ドイツからイタリアへと続くロケーションにも雰囲気がある、家族一緒に楽しめる愛と冒険のファンタジー。欲を言えば、おとぎ話から飛び出した動物たちを、もう少し観たかったかも。

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「青髭」 [ファンタジー]

突然の父の死で、寄宿校から呼び戻された美しい姉妹。日増しに生活が困窮する中、ふたりは、青髭とあだ名される大金持ちから、結婚相手の候補として招待される。

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青い鬚を生やした怪物のような男、何人もの妻の失踪、人殺しの噂、開かずの間・・で知られる童話と、それを読む幼い姉妹の物語が、交互に語られていきます。

ふたつのストーリーには、童話のほうにはご存知の、少女たちにもショッキングな結末が待ち受けている訳ですが、この構成が成功したとは言いがたいです。

というのも、主題である「青髭」の、人物設定がなかなか魅力的なのに、別な物語を挿入することで印象が薄れ、結果的には、彼の人間像が伝わらずに終わってしまうから。

なぜ彼は開かずの間を作り、その鍵を新妻に渡すのか。この童話のポイントを、観客の考えに任せるだけでなく、せめて監督の新解釈が欲しかった、見るからに低予算のB級映画。ジャケットはいいです。

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「ラースと、その彼女」 [ファンタジー]

極端に内気で、人とのコミュニケーションが苦手なラース。ある夜、彼が突然兄夫婦の家へやって来て、ガールフレンドを紹介したいと言い出す。ところが、その彼女ビアンカは、等身大のラブ・ドールだった。

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冒頭、ラースの日常が描かれますが、ここで彼の孤独にはっと胸を衝かれます。だからと言って、ビアンカの登場を素直に受容れることは難しく、ラースの兄夫婦のように動揺してしまいます。ちょっと拒絶反応が出ます。

でも、ビアンカというパートナーを得て、なんとか自分の殻を破ろうとするラースの姿は観る者の胸を熱くし、戸惑いながらもビアンカをひとりの女性として遇することで、ラースを思い遣る町の人たちが素敵です。また、尊重されることでどんどん磨かれ、美しくなっていくビアンカにはびっくり。

親子、兄弟、夫婦、人間同士。忘れかけていたいろんな愛を考えさせられる、どこか可笑しく、ちょっぴり切なく、最後には心がほっとする一冬の物語。上手いです、ライアン・ゴスリング。
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「畫皮 PAINTED SKIN」 [ファンタジー]

秦、漢の時代。西域での戦いの最中、将軍王生は美しい娘を助ける。小唯というその女を国に連れ帰り、共に暮らし始めるが、王生への想いを隠そうとしない彼女に、妻の佩蓉は不安を募らせる。

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しかも、小唯が来てから恐ろしい人殺しが頻発しており、彼女は物の怪ではないかと疑う佩蓉は、たまたま帰郷した剣の達人・龐勇を頼りますが・・。

清代の怪異譚「聊斎志異」にヒントを得た怪奇ファンタジー。”畫皮(画皮)”とは、人の皮を被って化ける妖怪のこと。なんだ、大昔のお化けの話かと侮ってはいけません。怖いだけじゃなく、ばかに面白いんです、これが。

冒頭の、緊迫した砂漠の夜討から一転、凱旋した城内の桃源郷のような佇まいが観る者を不思議な世界に誘い、日本語字幕がないことなんかすぐに忘れて、物語にのめり込んでいきます。

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妖術で王生をわが物にしようとする小唯、彼女から夫を守ろうとする佩蓉、かつて佩蓉のために全てを捨てた龐勇、彼につきまとう”降魔者”夏氷、そして小唯を慕う物の怪。この三組の男女の、愛、嫉妬、憎しみが絡み合い、先が読めない物語は意外な展開を見せて、最後は思わず涙が・・。

美しい若手俳優たちが幻想的なストーリーをより際立たせ、不器用だけれど情に厚い龐勇を、ベテランのドニー・イェンが好演。楽しげなコミカル演技に、アクションスターに留まらない可能性が窺えます。先日観た「葉問」といい本作といい、公開までは望みませんが、DVD化を是非お願いしたい。
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「ペネロピ」 [ファンタジー]

イギリスの名門ウィルハーン家のひとり娘ペネロピは、大昔の呪いのせいで豚の鼻と耳を持って生まれてきた。娘が真の姿に戻るには、言伝え通り”仲間と結婚する”しかないと信じる母親は、良家の子息とのお見合いを繰り返していたが、誰もがペネロピを見た途端、逃げ出してしまい・・。

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豚鼻娘だなんて・・とバカにしてたのに、観始めてすぐにはまりました。ペネロピの子ども部屋や寝室を始めとするウィルハーン家の内装と外装、個性的でどこか懐かしいペネロピのファッション、彼女の住む街・・と、とにかく隅から隅までかわいい映画。

登場人物たちも、みなキャラが立っていて魅力的。豚の鼻メイクでも愛らしいクリスティナ・リッチははまり役ですが、豚鼻娘のスクープを狙い続ける記者レモン(ピーター・ディンクレイジ)がいいです。いい味出してます。

人として、親として、大切なものは何か・・という寓意を含んだ物語も、ファンタジックで美しい映像とユーモラスな演出(ママと鳩シーンでは大爆笑)で、説教臭さを感じさせません。そして何より、あのオチには胸を打たれました。夢を忘れない全ての女性にお薦めの1本。

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