「デス・レース2000」 [アクション]
大統領が主催する、恒例の北米横断デスレース。新千年紀の今年も、改造車を駆る5人のレーサーたちが集ったが、一番人気は勿論、度重なる大怪我から奇跡の復活を遂げた、覆面レーサー・フランケンシュタインだった。
タイムだけでなく、レース途中で轢殺した人数も競う死のレース。全国的な嫌われ者”マシンガン・ジョー”と、圧倒的人気を誇るフランケンシュタインが熾烈なトップ争いを繰り広げる影で、地下組織が動き出し・・。
たった5チームでの走りでは、クラッシュシーンなど端から望めません。恐怖のルールも、レース中に外にいるのは、間の悪い労働者やアホなチンピラくらいで、残酷度は高めですが、さほど盛り上がりません。また、改造車といっても、無駄な飾りのみでハイテク装置の搭載はなし。
でも、徹頭徹尾B級ながら、これがなかなか面白いんです。アメリカが世界(少なくとも共産、社会主義国家は支分国になっている)をひとつの連邦とし、そのトップが大統領という未来図には、思わずニンマリ。
また、大統領が国民を操るためにデス・レースを利用する姿、権力に群がり阿る者たちの醜さ、異常な楽しみにどっぷり浸かった者の愚かさ、マスコミの低俗ぶりなどなどを、辛辣に笑い飛ばしていて痛快です。
そして何より、特殊効果に頼らない(無かった?)本気の走りが、派手さはないけれど迫力満点。中でも、レースを追う、超高速走行シーンに目が眩みます。お約束のお色気もむんむんと、若きスタローンの最低男演技も楽しい、「デス・レース」(2008)より濃密なカルト・ムービー。好きです、こういうの。
タイムだけでなく、レース途中で轢殺した人数も競う死のレース。全国的な嫌われ者”マシンガン・ジョー”と、圧倒的人気を誇るフランケンシュタインが熾烈なトップ争いを繰り広げる影で、地下組織が動き出し・・。
たった5チームでの走りでは、クラッシュシーンなど端から望めません。恐怖のルールも、レース中に外にいるのは、間の悪い労働者やアホなチンピラくらいで、残酷度は高めですが、さほど盛り上がりません。また、改造車といっても、無駄な飾りのみでハイテク装置の搭載はなし。
でも、徹頭徹尾B級ながら、これがなかなか面白いんです。アメリカが世界(少なくとも共産、社会主義国家は支分国になっている)をひとつの連邦とし、そのトップが大統領という未来図には、思わずニンマリ。
また、大統領が国民を操るためにデス・レースを利用する姿、権力に群がり阿る者たちの醜さ、異常な楽しみにどっぷり浸かった者の愚かさ、マスコミの低俗ぶりなどなどを、辛辣に笑い飛ばしていて痛快です。
そして何より、特殊効果に頼らない(無かった?)本気の走りが、派手さはないけれど迫力満点。中でも、レースを追う、超高速走行シーンに目が眩みます。お約束のお色気もむんむんと、若きスタローンの最低男演技も楽しい、「デス・レース」(2008)より濃密なカルト・ムービー。好きです、こういうの。