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「葉問 イップ・マン」 [アクション]

1935年、佛山。武館街の賑わいに背を向けるように、葉問は静かに自らの技を磨いていた。だが、そんな平和な日々は、翌々年7月7日の盧溝橋事件を境に終りを告げる。

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活気にあふれていた佛山は日本軍の侵攻で死の街と化し、素封家葉家も全てを失います。人々が、仕事もなく食べるものにも事欠く暮らしに耐えている時、三浦という将校は、中国武術家を募り始めます。

葉問とは、詠春拳の一派の創始者であり、あの李小龍(ブルース・リー)のお師匠さん。文武に秀でた人格者だった彼が、他国の支配という屈辱の中でどう生きたかを、甄子丹(ドニー・イェン)が渾身の演技で見せてくれます。

実際、日本軍の描写など史実にどれほど忠実かは重要ではなく(葉問の息子さんが関わってますが)、李小龍を敬愛する子丹が、その人が師と仰いだ人物を演じる高揚感が伝わり、彼の気品漂う詠春拳の妙技だけで満足いく作品。

子丹の技の速さ、美しさ、力強さは周知のことですが、アクションを堪能できるだけでなく、弟子をとろうとしなかった一武術家が、自らの拳法を人々に伝えようと決意するまでの心の動きを丹念に描いて感動も呼ぶ、アクション映画の枠に収まらない佳作。子丹、かっこいい!(香港版で鑑賞)
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「狼牙」 [アクション]

香港の離島へ渡った阿布は、寺に隠れ住むマフィアのボス馬爺を倒す。台風の接近で足留めされた彼は、偶然知り合った警官の暁禾と穏やかな時間を過ごしていた。しかし、最後の船でやって来た馬爺の手下たちが、変わり果てたボスを発見したことで、島は不穏な空気に包まれる。

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中国のカンフースター呉京(ウージン)が、主演だけでなく初監督も務めた映画。ウージンといえば、「SPL/狼よ静かに眠れ」で、ドニー・イェンと互角に戦った本格派。当然、本作でもお目当ては彼のアクションでしたが、うーん、微妙。

身長体重とも倍はあろうかという大男との対決が前半の見所と思われますが、さほど手に汗握るでもなく、隣で戦っている暁禾チャンのほうが気になって集中できません。その後は、離島を守る駐在さんたちとの交流がほのぼのと描かれていきます。

と、アクションで大満足とはいきませんが、マフィアのボスを倒した理由が明かされなかったり、遺体から持ち去られた首の行方など、最後まで興味は途切れません。それに、若手スターを起用した駐在さんや、味のあるベテラン陣を配した悪役、脇役など、今の中国(香港)映画はキャストが豪華。離島の鄙びた雰囲気もいいです。

そして、大詰めでは、悪玉(極妻は日本人)が100人の手下と待ち構える場所に、単身乗り込む阿布。この最大の見せ場で、ウージンの強さを堪能・・ではなく、全く違う意味で息を呑みました。が、それは観てのお楽しみ。劇場公開はなさそうなので、早く日本語字幕つきDVDがでるといいですね。(香港版で鑑賞)
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「ゴースト&ダークネス」 [アクション]

1989年。いち早く東アフリカ縦断鉄道を完成させたいイギリスは、冒険家で優秀な技術者でもあるパターソン中佐を、架橋工事の責任者として現地に派遣する。しかし、そこで彼を待っていたのは、人喰いライオンとの戦いだった。

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次々と工事夫をさらって行く二頭のライオン”ゴーストとダークネス”は、空腹でなくても人を襲うという野生動物の常識を超えた存在。工事続行のための狩りも尽く失敗に終り、作業員の恐怖が暴動に発展しようかという時、助っ人ハンター、レミントンがやって来ます。

ウガンダ鉄道の工事中に、実際に起きた事件を基にした映画。被害者は、135人ともその倍以上とも言われるそうで、鉄道敷設現場をぐるりと取り囲む草原を、姿を見せず密やかに、しかも縦横無尽に動き回るライオンが怖いです。緊張します。

でも、それも、レミントンが現れるまで。世界中を狩して歩き、アフリカではマサイ族とも親しい彼の、やること為すことが裏目に出ます。ライオンが賢いというよりは、彼の頭が悪すぎ。パターソンも、大事な時に役に立たないし。

また、随所で”ゴーストとダークネス”は特別なんだ、恐ろしいんだ・・と繰り返され、姿が見えない間は緊張感も持続しますが、本当に彼らは別物だと納得できる映像はなし。どうみても普通のライオンなんです。

作り手の熱意が空回り気味の本作の中で、苦境に立つ命がけのパターソンを「橋作りに失敗したら、おまえの評判を地に落としてやる」と脅し、被害が大きくなるままにした政治家(トム・ウィルキンソン)が一番の怪物でしたね。

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「WANTED/ウォンテッド」 [アクション]

賞金稼ぎのニック・ランドルは、指名手配犯を捕らえて高額な報酬を得ていた。そんな中、テロリストのマラク・ラヒムがロサンゼルスに潜入、爆弾による無差別テロを開始する。ロス市警は、ランドルにラヒムの確保を依頼するが・・。

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一匹狼のバウンティハンター、ランドルがかっこいいです。車に乗ったまま進入できる、最新セキュリティ・システム完備の事務所。バイクで走り回れるほど広く、武器庫にはニューモデルの銃器がいっぱい。ハーバーに係留した隠れ家の船には、美しい恋人が・・そんな男の夢のような主人公を、ルトガー・ハウアーが存在感たっぷりに演じています。

かたや、敵対するテロリストのラヒムは極めつけのワル。残虐さ、不気味さ、狡猾さを兼ね備えた、悪の総合商社(例えが古すぎ・・)のようなヤツを、ジーン・シモンズ(KISS)が怪演。

しかし、見所はこのふたりだけ。たまに”これは”というシーンがあったり、緊張が高まったりするものの、テンポの悪さからか、全体としては中途半端な印象に終わっています。ここはB級に徹し、ハウアー&シモンズの強烈な個性を、嫌というほど前面に押し出して欲しかったな。

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「刑事ニコ 法の死角」 [アクション]

シカゴ。刑事ニコは、ひょんなことから麻薬取引の情報を入手。仲間と精肉工場に張り込み、銃撃戦の末犯人たちを逮捕するが、応酬したのは麻薬ならぬ爆薬。しかも、なぜかFBIが介入してきて、容疑者を釈放してしまう。それでも彼は、独自に捜査を続けるが・・。

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あのスティーブン・セガールの映画デビュー作。合気道との出会い、日本での修行風景、流暢な日本語を含め、彼自身の経歴が披露されるオープニングに、ファンでなくても思わずにんまり。

FBIまで絡んで若干回りくどいものの、CIAの陰謀を、元CIAだった刑事ニコが仲間の協力を得て暴くという、結構骨太なストーリーは、やっぱり・・というか、事実を基にしているそうです。

でも、セガール映画となれば、彼のアクションと無敵振りを楽しむもの。あらゆる武術に通じ、向かうところ敵なしのセガール像は、本作ですでに確立されたようで、銃弾さえ彼を避けていきます。

まだ若々しくスリムだったセガールの、相手の力を利用して倒す技にはキレがあり、カーアクションや銃撃戦(セガールの銃がかっこいい)も見応え充分。CIAの掃除屋たちのイカレ加減もナイスなら、ニコの同僚たち(特にパム・グリア)もいい味出してます。

特別セガールファンではありませんが、「俺たちステップ・ブラザース」のふたりが、劇中、本作に燃えていたので鑑賞。「セガール!(Come on!)」、「勝つのはお前だ~!」のシーンでは、確かにわたしも燃えました。

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「メタルマン」 [アクション]

ブレイク博士の研究を手伝っていたカイルは、実験中に襲撃を受けて被っていたヘルメットと一体化、博士も命を落としてしまう。しかし、万一に備えて博士が自分の人工知能をヘルメットに装着していたため、その声に導かれるまま、カイルは新しい一歩を踏み出す。

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と書くと、いかにもかっこいいスーパーヒーローが誕生したようですが、全然違います。無茶苦茶かつ適当な台本で、行き当たりばったり的にお話は進んでいきます。科学的、SF的裏づけも何もなし。登場人物も限られています。

その割りに人間関係が複雑(?)で、メタルマンが登場しても、唯一の”売り”と思われるアクションシーンが、なかなか始まりません。裏切りとか恩とか復讐とかのゴタゴタで、まさかの中だるみ。

敵のアジトに潜入してからもパッとせず、やっと迎えた怒涛のラスト。超人同士のバトルは・・うーん、どうなんでしょう、初代仮面ライダーの方がぐんとハイレベルって感じでしょうか。

ある意味期待を裏切らない、何から何までC級の、「恐怖!兎男」以来の笑撃作だったわ。でも、あの好色面で最低男の悪役さんは好きです。これが「アイアンマン」の便乗作品?そりゃないよ、ベイビー。

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「ゴッド・ランド」 [アクション]

イラク戦争で心身ともに傷ついたスプーキーは、帰還後、生ける屍のような生活を送っていたが、戦友で恩人のミゲルの度重なる依頼に折れて、彼が住む町へ向かう。しかし、待ち合わせの場所ニュー・ラーゴにミゲルの姿はなく、彼を知る者もいなかった。

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物語に不可欠と後で分るものの、戦闘シーン、PTSDの退役軍人の辛い日々・・と、暗いオープニングにややうんざり。でも、主人公が、無為な生活に別れを告げる辺りから上り調子になり、ニュー・ラーゴ到着後は、画面から目が離せなくなります。

悪が支配する町に、知らずにやって来たよそ者という筋立てに目新しさはありませんが、町の大立者が持つ金力と権力と冷酷さ、そいつに阿り蔓延る悪の醜さが本作のポイント。悪い奴が多いほど、厭らしいほど話は盛り上がります。

そして、そんな巨悪にひとり立ち向かう元海兵隊員・・という、普通のヒーローものに終わらないところも面白い。アクションシーンには物足りなさを感じますが、主人公(ヴァル・キルマー)の人物造形が魅力的で、彼のいたぶられ振りは見物。もう少し体重落としてくれてたら、もっと感情移入できたのに・・。

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「ドラゴン・キングダム」 [アクション]

カンフーおたくの少年ジェイソンは、ワルのグループに脅され、馴染みの質店に押し込むはめになる。親しい店主が撃たれたことにショックを受けた彼は、咄嗟に店に置いてあった棒を手にビルの屋上へ逃れるが転落。目覚めるとそこは、古代中国だった。

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時空の旅も孫悟空も如意棒も白髪魔女も、何でもありの物語が、中国の雄大で美しい大地で繰り広げられると、納得できるから不思議。それに、この夢のような筋立てこそが、アジアを代表する二大スターには相応しいとも思えます。

そう、本作の見所は、やはり成龍と李連杰の初(そして奇跡の)競演。注目の対決シーンは、カンフー映画ファンには、彼らが同じ画面で戦っているだけで感無量。思わず拝みました。その後の、中国語(!)で言葉を交わし、酒器の酒を分け合う場面がこれまたいいんだ。

冒頭の懐かしの香港功夫映画ポスター(小龍も王羽も劉家良も劉家輝もいる~)から、随所に見られるカンフー映画へのリスペクト、何より二役を心底楽しそうに演じるJ&J・・と、ファンにとっては感謝感激感涙の1本。善玉悪玉の両女優さんもきれいです。

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「マネートレイン」 [アクション]

幼い頃から一緒に育てられたジョンとチャーリーは、人種は違うけれど仲のいい兄弟。共に鉄道警察官として働いている。しかし、ギャンブルで借金まみれのチャーリーが、ジョンが用立てた返済のための金を盗まれたことから、ある暴挙に出てしまう。

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NYの地下鉄、行きかう雑多な人々、頻発する犯罪、そして、武装して走るマネートレイン(集金列車)。と、舞台設定はグッド。人命より金のサイコ社長、金より焼殺のサイコ野郎(クリス・クーパーが上手い)、黒人と白人の乳兄弟(ウェズリー&ウディ)という、登場人物にも惹かれます。

しかし、残念ながら話が詰まらない。各エピソードはそう悪くないのに盛り上がりに欠け、観終えた時の充足感に繋がりません。惜しいよねぇ。終盤の、マネートレイン爆走シーンの、スピード感とスリルはなかなかのものなのに。

観客の予想(=希望)通り、巨大組織にたったふたりで挑む列車強盗の物語・・なら成功したかも。ただ、ジェニロペとスナイプスの絡みは、眼福・・やも知れませぬ。

マネートレイン [DVD]

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