催眠 [ミステリ小説]
冬のストックホルムで、両親と子どもふたりの一家惨殺事件が起きる。ヨーナ・リンナ警部は、独立して家を出ている長女の安全確保のため、重症を負いながらもひとり生き残った、15歳の長男から事情を聞こうとする。
長男の意識は混濁し、事情聴取に耐えられる状態にありません。しかし、犯行の残虐さから長女の身にも危険が迫っていると判断したヨーナは、催眠療法の第一人者バルク医師に協力を仰ぎますが・・。
更なる惨劇を防ぐため、封印を解き催眠術を使ったバルク。そんな彼の身辺で起きる始める奇妙な出来事。現在と過去の事件が絡み合い、新たな恐ろしい事態を招いていく展開から、一瞬も目が離せなくなります。
筋立ての面白さだけでなく、人物造形の妙、場面場面の映像が浮かんでくるかのような筆力、事件の背景にあるスウェーデンが抱える問題も垣間見え、興味が尽きません。また、家族の絆が証明されるラストは感動的です。
でも何より、ニューヒーローの登場を予感させる、スウェーデン国家警察ヨーナ・リンナ警部が魅力的。本作では出番が少ないものの、存在感は大。シリーズ第二弾が、今から楽しみ!(画像は、著者のアンドリル夫妻)
長男の意識は混濁し、事情聴取に耐えられる状態にありません。しかし、犯行の残虐さから長女の身にも危険が迫っていると判断したヨーナは、催眠療法の第一人者バルク医師に協力を仰ぎますが・・。
更なる惨劇を防ぐため、封印を解き催眠術を使ったバルク。そんな彼の身辺で起きる始める奇妙な出来事。現在と過去の事件が絡み合い、新たな恐ろしい事態を招いていく展開から、一瞬も目が離せなくなります。
筋立ての面白さだけでなく、人物造形の妙、場面場面の映像が浮かんでくるかのような筆力、事件の背景にあるスウェーデンが抱える問題も垣間見え、興味が尽きません。また、家族の絆が証明されるラストは感動的です。
でも何より、ニューヒーローの登場を予感させる、スウェーデン国家警察ヨーナ・リンナ警部が魅力的。本作では出番が少ないものの、存在感は大。シリーズ第二弾が、今から楽しみ!(画像は、著者のアンドリル夫妻)