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告白 [ミステリ小説]

10年前、カリフォルニア州マリン郡の司法心理学者として働いていたジェイク・ダンサー(わたし)は、当時経験した、ある事件を回想する。

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ジム・トンプスンの「おれの中の殺し屋」を彷彿とさせる、主人公が一人称で語りかける本作は、ノワール小説でありながら、最後まで謎解きの興味が途切れない良質のミステリーでもあります。

これから「告白」を手に取る方のために口を閉じておきますが、中盤までは比較的小さな、事件が起きた後は、まるで大波に揉まれているような、全編にわたり心理的な揺れを感じさせる作品。読後感も独特です。

”わたし”は何者なのか。犯人なのか、無実なのか。一筋縄ではいかない展開に、ただ身を任せるもよし。多弁な”わたし”の告白から、真相を探り出すのも、また一興かもしれません。(画像は、わたしがよくタマルパス山の頂から眺めたマリン郡)
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