迷惑なんだけど? [ミステリ小説]
フロリダはエヴァーグレーズ・シティに住むシングル・マザーのハニーは、愛するひとり息子との睦まじい夕食時を、無粋なセールス電話に邪魔される。その上、耐え難い侮蔑の言葉まで浴びせられた彼女は、セールスマンへの復讐を誓う。
日本でもありますね、タイミングが最悪で、しかも100%不要のセールス電話。相手もお仕事、出なければいいじゃない、気にしなければいいじゃないと言われても、度重なれば嫌はいや。だから、ハニーの気持ちは分ります。セクハラと失業の直後となれば尚更のこと。
根強いファンがいるものの、どちらかといえばマイナーなカール・ハイアセンの小説の特徴は、登場人物のほとんどが奇人変人であり、その行動も予測不可能な点。勿論、本作にもおかしな人たちがゾロゾロ出てきます。
故意や偶然で、テン・サウザンド諸島のひとつ、無人島ディズマル”憂鬱な”キーに、彼らほぼ全員・・白人の霊に憑かれたインディアン、とんでる女子大生、不倫関係のセールスマンカップル、復讐者、盗撮の命を受けた探偵、ストーカーに救助者・・が集まってしまったから、さあ大変。
水も食べるものもない孤島で、ちょっとHで、かなりハチャメチャなハイアセン・ワールドが繰り広げられます。登場人物は変な人ばかりだけれど、最悪のヤツでさえなぜか憎みきれないのは、ある意味みんな一途で、それが少々度が過ぎているだけだから。だから、愛さずにいられません。
愛といえば、本作は勿論、彼のどの作品にも、作者がこよなく愛するロックバンドやヒット曲の数々が散りばめられており、ロックファンの方にはそれも楽しみのひとつかも。(画像は、フロリダとテン・サウザンド諸島)
日本でもありますね、タイミングが最悪で、しかも100%不要のセールス電話。相手もお仕事、出なければいいじゃない、気にしなければいいじゃないと言われても、度重なれば嫌はいや。だから、ハニーの気持ちは分ります。セクハラと失業の直後となれば尚更のこと。
根強いファンがいるものの、どちらかといえばマイナーなカール・ハイアセンの小説の特徴は、登場人物のほとんどが奇人変人であり、その行動も予測不可能な点。勿論、本作にもおかしな人たちがゾロゾロ出てきます。
故意や偶然で、テン・サウザンド諸島のひとつ、無人島ディズマル”憂鬱な”キーに、彼らほぼ全員・・白人の霊に憑かれたインディアン、とんでる女子大生、不倫関係のセールスマンカップル、復讐者、盗撮の命を受けた探偵、ストーカーに救助者・・が集まってしまったから、さあ大変。
水も食べるものもない孤島で、ちょっとHで、かなりハチャメチャなハイアセン・ワールドが繰り広げられます。登場人物は変な人ばかりだけれど、最悪のヤツでさえなぜか憎みきれないのは、ある意味みんな一途で、それが少々度が過ぎているだけだから。だから、愛さずにいられません。
愛といえば、本作は勿論、彼のどの作品にも、作者がこよなく愛するロックバンドやヒット曲の数々が散りばめられており、ロックファンの方にはそれも楽しみのひとつかも。(画像は、フロリダとテン・サウザンド諸島)